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運送業の事務代行|配車表・請求書・ドライバー管理の書類を外注

運送業の事務作業を外注する方法や対象業務を解説。日報整理や請求書作成、ドライバーの労務管理書類の準備を外部に委託することで、経営者や運行管理者の負担を減らすコツがわかります。

黒川 知輝Atrum合同会社 代表
業種別運送業の事務代行配車表・請求書・ドライバー管理の書類を外注ATRUM BLOG

運送業の事務業務は、日報入力や請求書作成などの定型作業を社外に委託することで効率よく回せます。ドライバーの労務管理や配車管理などの書類作成に追われ、経営者自らが深夜までデスクワークを行っている企業も少なくありません。この記事では、運送業で事務を外注できる具体的な業務範囲や委託時の注意点、失敗しない切り分け方を分かりやすく解説します。

運送業における事務業務の外注化

運送業界では、ドライバーの時間外労働に上限が設けられた「2024年問題」以降、労働時間の正確な把握と法令遵守への対応が強く求められています。それに伴い、日々の運行管理やドライバーの労務に関する書類作成などの事務業務も年々複雑さを増しています。

少人数で経営している運送会社や個人事業主の場合、配車手続きやドライバーのケアを行う経営者や運行管理者が、自らデスクワークまで兼任しているケースが多く見られます。運転日報の確認や集計、燃料費の計算、受領書のチェックといった作業は、どれも正確さが求められるものの、膨大な時間を費やす原因になります。

このような定型的な書類仕事に追われると、新しい取引先の開拓や安全管理の強化、ドライバーの採用といった会社を成長させるための仕事に時間を割くことが難しくなります。こうした背景から、自社で事務員を新たに雇うのではなく、必要な業務だけを外部に任せる「事務代行」の活用が進んでいます。

現場に出ながら並行して書類業務を行う工夫については、他業種の事例も参考になります。たとえば 建設業の事務代行|現場に出ながら書類仕事を回す方法 で紹介しているように、現場仕事と事務作業を切り離して外部に委託する流れは、運送業にとっても有効な手立てとなります。

運送業で外注できる事務業務の範囲

運送会社で行われている事務作業の多くは、業務の手順を整理することで外部に手配できます。専門的な判断が必要な業務と、決められた手順に従って進める作業を切り分けることがポイントです。

具体的に外部へ切り出しやすい業務には、以下のようなものがあります。

運転日報の集計とデータ入力

ドライバーから提出された手書きやアプリの運転日報をもとに、走行距離や高速道路の利用料金、給油量などをシステムやExcelに入力する作業です。日々のデータを正確に集計しておくことで、月末の運行管理や労務チェックがスムーズになります。

請求書作成と発送の準備

配車データや運送受領書をもとに、荷主ごとの請求額を計算して請求書を発行する業務です。運送業では荷主ごとに計算方法や締め日が異なる場合が多く、手作業での確認には時間がかかります。下書きの作成やシステムへの入力を委託することで、締め日近くの業務集中を防ぐことができます。

なお、請求書作成の委託方法や切り分けの注意点については、請求書発行を代行してもらうには?外注できる範囲と注意点 の記事でも詳しく解説しています。

ドライバー管理・労務関連書類の下準備

ドライバーの健康診断の受診履歴、運転免許証の更新時期、拘束時間の集計といった管理表の更新作業です。判断を伴う労働時間の評価は自社で行い、日々の記録を管理表へ転記する作業を外注に委託します。

以下の表は、運送業における事務業務の自社対応と外注対応の切り分け例をまとめたものです。

業務項目 自社で行う範囲 外注に任せる範囲
運転日報管理 運行内容の確認、異常時の判断 走行距離・燃料費・高速代の集計とデータ入力
請求業務 運賃条件の決定、最終チェック・承認 運賃計算の下書き作成、請求書データの発行作業
ドライバー管理 面談、勤務シフトの最終決定 拘束時間データの転記、健康診断等の期日管理表更新
経理下準備 振込の最終承認、資金繰り判断 領収書・レシートのデータ化、帳簿への転記補助

運送業の事務を外注するメリット

事務作業を外注化することによって、運送会社の運営にはいくつかの大きな変化が生まれます。

まず第一に、経営者や運行管理者が本来取り組むべき業務に集中できるようになります。夜遅くまで事務所に残って日報の入力や請求書の計算をする必要がなくなれば、ドライバーの安全管理や運行の調整、新規荷主への営業活動といった重要な業務に注力できます。

第二に、採用コストや人件費の負担を抑えながら事務体制を整備できる点です。事務員を1名雇用する場合、毎月の基本給に加えて社会保険料や採用費用、教育の手間が発生します。外注であれば、繁忙期や毎月の締め日付近など、必要な時間・ボリュームだけを委託することが可能です。

一般的な料金感として、オンライン事務代行は月額5万円前後〜で月15〜20時間程度利用できるサービスが多いといわれます。また、ITやAIを組み合わせたAI活用型の事務代行は月1〜3万円台から導入できるケースもあるといわれます。

自社の状況に合わせて適切な外部サービスを組み合わせることが大切です。柔軟なサポート体制を構築したい場合は、業務の仕組み化から相談できる オンライン事務代行「しごスタ」 のようなサービスを検討するのも手です。

第三に、業務の「標準化」が進むことです。特定の担当者しかやり方が分からない状態を放置していると、そのスタッフが休んだ際や退職した際に事務作業が停滞してしまいます。外注する過程で作業手順を整理するため、誰が担当しても同じ品質で事務が回る仕組みが整います。

運送業に合った事務代行の選び方

運送業の事務を外部に頼む際は、自社の連絡手段や現場の動きに合わせたサービスを選ぶことが成功の鍵となります。

従来型の事務代行では、連絡手段がメールのみに限られており、急な変更や日々の細かな確認に対して柔軟な対応が難しいところもあります。一方で、チャットツールを活用して日常的にやり取りを行い、業務の効率化や仕組み化まで提案するオンライン事務代行もあります。リアルタイムでの共有が求められる運送業においては、自社のコミュニケーション速度に合った依頼先を選ぶことが重要です。

依頼先を選定する際は、以下のステップで進めていくと失敗を防ぎやすくなります。

ステップ1:現状の事務作業と所要時間の書き出し

まずは、現在社内で行っている事務作業をすべて紙やシートに書き出します。「誰が」「週に何時間」「どのような手順で」行っているかを整理します。毎日発生する日報整理と、月末に集中する請求書発行を分けて把握することが切り分けの第一歩です。

ステップ2:外注する作業と社内で行う判断の切り分け

書き出した作業の中から「計算や転記などの手作業」と「判断や承認が必要な作業」を分けます。たとえば「請求書のデータを入力する作業」は外部に任せ、「完成した請求額をチェックして承認する作業」は自社で行うという形で線を引きます。責任の所在を明確にしておくことが不可欠です。

ステップ3:テスト運用による流れの確認

いきなりすべての事務を渡すのではなく、まずは「運転日報の集計だけ」「特定の荷主の請求書作成だけ」というように、限定的な範囲でテスト運用を開始します。連絡のやり取りのスムーズさや、提出物の精度を確認しながら、少しずつ委託範囲を広げていく方法が安全です。

まとめ

  • 運送業の事務外注は、日報集計や請求書作成などの定型業務を切り外すことで経営資源を現場管理や営業に集中させられます。
  • 月額費用を抑えながら必要な時間だけ利用できるサービスや、チャットで柔軟に連携できるオンライン事務代行が存在します。
  • 業務を外注する際は、自社の作業を書き出して「作業」と「判断」を明確に分離することが成功につながります。

まずは今週のデスクワークの中から、手作業で時間を取られている作業を1つピックアップして、外部に任せられるか書き出してみましょう。

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